『藁の家をつくる会』は、1994年に立ち上げた『今ここ村』が、2002年の4月で100回目を数えるのをきっかけにスタートした会です。

 1990年代の日本は、バブルの後遺症からなかなか立ち直れない『失われた10年』などと表現されるわけですが、『今ここ村』設立の頃は、バブル後の新しい時代を見据えた異質なもの同士が集い、「まだ、ちょっと世の中にでるのは早すぎるよねー・・・」なんて、議論していたのですが、村民個々人の努力(?)と、そして、世の中の流れでしょう、少しずつですが、世の中に認められつつある状況へと変化して参りました。

 そこで、『今ここ村』100回目を節目に、当初からの念願である仲間が集える『今ここ村』を建設しようじゃないかという構想を、今までの村民の枠を越えて実現しようと思い立ったのが、『藁の家をつくる会』です。

 もちろん、全ての人がそこに移り住むという考え方ではなく、普段はそれぞれの活動の場で一所懸命生活をしながらという『今ここ村』の精神は残したままです。

 21世紀は、著しく蝕まれて行く地球環境問題に取り組むことは、世界共通の認識であります。そんな背景で、足下で何ができるかを考えときに、『循環型社会を学び遊ぶ・・・』という精神で、その精神にふさわしい『土から生まれ土に還る』というキャッチフレーズの元、そのとっかかりとして、『藁』で家を建ててみようということになったわけです。 

 2002年1月にスタートした『藁の家をつくる会』は、着実に前進を遂げ、今後は、『藁』はもちろんのこと、草、竹、木、土、そして太陽の恵みや、風、雨、さらに微生物から小動物など多くの生き物たちなど、自然界の恵みを肌で体験できる『エコ・ヴィレッジ』構想を夢見ています。

 そこには業種、性別、年齢、国籍を越えた多くの仲間が集い、自らの情報を発信し、それぞれの活躍、活動を知ることによって、お互いが刺激しあい、そして、異質が融合することによって新たなる展開へとつながっていく、そんな会へと発展できればと考えています。

 『わらで家をつくる』

 これはまさに、世界20数か国で翻訳されている福岡正信著『わら一本の革命』への序曲でもあります。

■ 「藁の家をつくる会」 ■

  ・子供も、大人も、循環型社会や、自然とのふれあいを実体験する教育の場
  ・様々な循環型の仕組み(土壌浄化槽・バイオガスプラント・風力発電など)を学ぶ場
  ・異質な融合による新たな展開への道
  ・自然素材(草、竹、木、土)活用の新発見の場
  ・新建築様式開発の場
  ・エコ・ヴィレッジ構想の具体化へ
  ・その他

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