【報道記事】
山内町で循環型社会の実現を目指して建設が進んでいる『藁の家』で十六日から、棟上作業が始まった。
同町内外の有志約30人で結成した『藁の家をつくる会』が、今秋の完成を目指し、夢を膨らませている。
藁の家は木材で骨組みした家の壁に、藁をプレスしたブロックを積み上げ、粘土で塗り固める建物。材料の藁は、建設地の同町鳥海に自生していたカヤで、八畳一間の平屋建ての家に約九十個の藁ブロックを使った。
建設には壁塗りをボランティアで引き受ける左官業者が参加したり、棟上も北九州市の建設業者が木材を提供するなど、支援の輪が広がっており、つくる会の山田信行さん(武雄市)は、「今後は部屋の温度を下げる屋根緑化も検討したい」と話している。
七月からは藁の壁に泥を塗って仕上げる、土壁作り作業に取り掛かる予定。
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